最近流行の折りたたみスマホは、近代的なデザインと画期的な機能で多くの注目を集めていますが、これにはいくつかの欠点もあります。
携帯性と多機能性のバランスを求めるユーザーが増えている中、折りたたみスマホのデメリットを正確に把握することは非常に重要です。
本記事では、折りたたみスマホの主な欠点を詳しく解説し、あなたが購入を検討している際に役立つ情報を提供します。
各キャリア在庫状況確認はこちら
関連情報
Contents
折りたたみスマホのデメリット
折りたたみスマホは画期的な技術とデザインを誇りますが、残念ながらいくつかのデメリットも存在します。
以下で、その主なデメリットを2点挙げて詳しく解説してまいります。
第1のデメリット: 体積が大きく重量も増加傾向にある
折りたたみスマホは、従来のスマホやタブレットを二つ折りにした形状をしているため、必然的に体積が大きくなり、重くなりがちです。
特にその厚みは、メーカーごとの設計思想に大きく影響されます。
例えば、「開いた状態での利用を重視する端末」は、開けた際の違和感を無くす一枚板デザインを採用しているため、閉じたときにはその厚みがほぼ2倍になります。
反対に、「閉じた状態を主体とし、開くことも可能な端末」は、開く部分の部品を減らし、薄型化を目指して設計されるので、閉じた時の厚みが従来のデバイスに近い形状となります。
どちらの設計方針でも、ディスプレイを折り曲げる際の負担を減らすために、蝶番部分は余裕を持たせて設計されるため、従来の端末よりも若干厚くなる傾向があります。
第2のデメリット: 高価格設定が一般的
折りたたみスマホは最先端の技術が惜しげもなく投入されるため、価格設定が高くなりやすいという特徴があります。
具体的には、大型端末では20~30万円程度、小型端末では17~25万円程度の価格帯が一般的で、従来のスマートフォンに比べて1.2~3倍の価格差が見られます。
この価格帯が高いと感じるかどうかは個人の判断になりますが、10~15万円前後が普及している現代のハイエンドスマホの価格帯を考えると、「ガジェット愛好者」の中には価格が妥当、あるいは小型端末の方が若干安いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、長い間スマホを買い替えていない人や、格安スマホを利用している人からすると、スマホの相場が3万~9万円程度であることを考慮すると、かなり高価な印象を受けることでしょう。
折りたたみスマホ最大の欠点は耐久性?
折りたたみスマホの耐久性は、多くの人々が気になる点です。
テレビコマーシャルや動画で見る折りたたみスマホが気軽に開閉するシーンに対して、「実際にはどれくらい持つのか?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
特に、「折りたたみ機構の損傷」や「ディスプレイの破損」といった要素が、バッテリーの持ちや起動速度、動作の流暢さと並んで新たな寿命を示す指標となります。
ここでは、人気の折りたたみスマホ「Galaxy Fold」を例に、その耐久性を公式データや有志によるテスト結果を基に解説してみます。
耐久性について安心の声も多い
折りたたみスマホの耐久性に関しては、メーカーやメディアからさまざまなテスト結果が報告されています。
実際、SAMSUNGはGalaxy Foldに関する動画「The Galaxy Fold’s Folding Test」を公開しており、この動画では約20万回の折り曲げに耐えることが示されています。
SAMSUNGの試算では、1日100回の開閉を基準にした場合、約5年間使用可能とされています。
一方、CNETの実施したテスト(2019年10月公開)では、約12万回の開閉を行った結果、ヒンジの損傷やディスプレイの剥がれは発生せず、ただしディスプレイ表示に異常が現れたと報告されています。
これに基づき、約3年間の耐用年数が予想されます。
ただし、CNETのテストは高速かつ衝撃の強い方法で行われたため、実際の使用状況を考えると、一般ユーザーにとっては更に長持ちすると見込まれます。
むしろバッテリーの劣化や動作の遅延など、他の要因が先に問題となる可能性が高いでしょう。
発売初期のトラブルとその後の改善
折りたたみスマホの市場導入時には、いくつかの問題点が指摘されました。
特にGalaxy Foldの初期レビュー時には、SNS上でディスプレイ故障の報告が相次いだことが記憶に新しいです。
これに対応する形で、SAMSUNGは発売を延期し、改良を重ねた結果、再度正式に発売されました。
同様にHUAWEIもMate Xの発売を一時見直し、その後再発売を行いました。
現在市場に出ている製品は、こうした初期の問題を解決したものとなっています。
ディスプレイ素材の劣化も注目されるポイント
米WIREDの報道によると、折りたたみスマホの画面の開閉耐久性以上に、素材の劣化が心配されているとのことです。
通常のスマホは「ガラス」が主な画面素材として用いられますが、折りたたみスマホでは「プラスチックフィルム」が主流となっています。
しかし、プラスチックはガラスに比べてダメージに弱く、劣化が早いというデメリットがあります。
そのため、キズがつきやすく、折り曲げ部分に跡が残りやすいのです。
しかし、現在は各メーカーが折り曲げ可能なガラスの開発を進めており、既にSAMSUNGからはGalaxy Z Flipを通じて、超薄型ガラスを実用化しています。
この技術進歩により、今後2〜3年でさらに改善される可能性があります。
折りたたみスマホの3大利点
それでは、折りたたむことができるスマホが持つメリットについて調べてみましょう。
主に以下の3点が折りたたみスマホの利点として挙げられます。
利点1: 大型画面のデバイスの持ち運びが便利に
折りたたみスマホの最も大きなメリットは、大画面であるにも関わらずコンパクトな形に折りたためることです。
これにより、タブレット並みの画面サイズを手軽に持ち運ぶことができます。
初期の折りたたみスマホは、おおよそ8インチの小型タブレットを半分のサイズに折りたためるという斬新なデザインとして登場し、多くの注目を集めました。
これにより、以前はスマホとタブレットを別々に持ち歩く必要があったところを一台でまかなうことが可能となりました。
特に近年では、スマホの性能向上とともに本体の大型化が進行しており、かつて「ファブレット」と呼ばれていた大きなスマホが一般的となっていました。
そんな中で、折りたたみスマホは非常に革新的な存在として登場したのです。
利点2: コンパクトな端末が復活
近年、コンパクトなスマホが市場から少なくなってきた中、折りたたみスマホがそのニーズを満たす存在となりました。
以前はiPhone SEやXperiaのコンパクトシリーズなどが主流だったのですが、それらは徐々に見られなくなりました。
折りたたみスマホはガラケーのように半分のサイズに折りたためるため、大画面ながらも持ち運びがしやすくなりました。
これは特に、ポケットやバッグにすっきりと収められるという点で非常に重宝します。
そして、小さい筐体と画面の端末を求める声にも、折りたたみスマホが応えるかもしれないという期待が持たれています。
利点3: 複数のアプリケーションを同時利用できる
折りたたみスマホの大きな画面は、複数のアプリを同時に利用することを可能にします。
画面を上下や左右に分割して、さまざまなアプリケーションを一度に開けるようになります。
例えば、ネットサーフィンを主画面で行いながら、サブ画面で地図アプリを開く、さらにもう一つのサブ画面で動画や音楽アプリを利用するといった使い方ができます。
これができるのも、折りたたみスマホが高性能な構成を持つためで、多機能な利用でも快適な動作を提供してくれます。
・Galaxy S24/S24+/S24 Ultraは急速充電できる?65W対応は実現せず
折りたたみスマホ買って失敗と思わないために
折りたたみスマホは確かに新しい技術と革新的な機能を提供しますが、その分厚さや重量が増し、価格が高く設定される傾向があります。
また、異なる設計哲学により端末の厚さや重さが大きく変わることがあります。
価格面では、ハイエンドな折りたたみスマホは一般的なスマホよりもかなり高価ですが、ガジェット好きの人々にはそれが納得のいく価格であるかもしれません。
一方で、普段格安スマホを使用している人々にとっては、折りたたみスマホの価格はかなり高いと感じられるかもしれません。
この情報を参考にして、折りたたみスマホがあなたのニーズと合致するかどうか慎重に検討してください。
各キャリア在庫状況確認はこちら
関連情報
⇒新型iPhone 15の発表・発売日・予約開始日いつ?スペック最新情報まとめ
⇒ガラケーからスマホ変えるメリット・デメリットお得に機種変更する方法!
⇒iPhone15Proはアクションボタンが実装?使える9機能とは?
・Galaxy S24にSDカードは復活する?待つべきか最新情報まとめ
・Galaxy S24パンチホールはそのまま?デザインやカメラ性能を解説
・いつまで使えるGalaxy Note20 Ultra?現役で2024年でも大丈夫?OSアップデート期限・修理サポートについて