スマートフォンを使っていると、だんだん動作が重くなってくる時がありますよね。
特にSafariでWebサイトを開く時に遅くなったと感じる方も多いかもしれません。
「iPhoneのWebサイトデータを削除すると劇的に軽くなる!」なんて情報を聞くこともありますが、本当なのでしょうか?
今回は、Webサイトデータの削除が本当にiPhoneを軽くする効果があるのか、そして削除する際の正しい方法と注意点について、詳しく解説していきます。
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Contents
Webサイトデータって何なの?
皆さんがよく目にする「Webサイトデータ」という言葉。
実は、これはキャッシュやCookie、閲覧履歴など、複数の要素で構成されているんです。
キャッシュは画像やテキストなどのデータの一時保存場所で、Cookieはログイン情報や設定などを記録する小さなテキストファイルのことです。
キャッシュの役割と仕組み
キャッシュは実はとても賢い仕組みを持っています。
Webサイトの画像データを一時的に保存することで、同じページに再度アクセスした際の読み込み時間を短縮してくれます。
キャッシュは、Webページの画像やスタイルシートなどを一時的に保存したもので、通常数MBから数百MB程度のサイズにおよびます。
例えば、このおかげでよく見るニュースサイトのロゴ画像は毎回ダウンロードせずに済むわけです。
Cookieの重要性
Cookieは、皆さんのWebサイト利用を快適にするための重要な要素です。
Cookie をブロックすると、一部の Web ページが機能しなくなることがあります。例をいくつか紹介します。
正しいユーザ名とパスワードを使ってもサイトにサインインできなくなる場合がある。
Cookie が必要だというメッセージや、ブラウザの Cookie がオフになっているというメッセージが表示されることがある。
サイトの一部の機能が働かなくなる場合がある。
(引用元:Appleサポート)
例えば、ECサイトでショッピングカートの中身を覚えておいてくれたり、SNSでログイン状態を保持してくれたりするのは、このCookieのおかげなのです。
一般的に、数KB程度のサイズしかありません。
しかし、これらのデータは、Webブラウジングを快適にするために重要な役割を果たしているんです。
データ削除で本当に軽くなるの?
Webサイトデータを削除することで、実際にどのような効果が得られるのか、具体的に見ていきましょう。
期待できる効果と、その限界について説明します。
古いキャッシュデータやCookieが積み重なることで、iPhoneのストレージ読み取り速度に影響を与えている可能性がありますが、必ずしもそうだとも限らないのです。
容量の解放効果と限界
Webサイトデータの削除により、数十MBから場合によっては1GB以上の容量を解放することができます。
特に、16GBや32GBモデルのiPhoneを使用している場合は、この容量の解放が体感できるほどの効果をもたらすことがあります。
しかし、Safariの起動時間や表示速度に関しては、キャッシュを削除することでむしろ一時的に若干遅くなる可能性があります。
これは、Webページの情報を再度ダウンロードする必要があるためです。
ただし、この影響は一時的なもので、通常は数日程度で解消されます。
システム全体の動作速度という観点では、思ったほど劇的な改善は期待できないかもしれないのが正直なところです。
安全な削除手順
Webサイトデータを削除する際は、正しい手順で行うことが重要です。
ここでは、具体的な削除方法と注意点を解説します。
全てのWebサイトデータを削除する場合は、「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」を選択します。
消去する履歴や Web サイトのデータがない場合、消去ボタンはグレイ表示になります。「スクリーンタイム」の「コンテンツとプライバシーの制限」で Web コンテンツの制限を設定している場合にも、このボタンがグレイ表示になることがあります。
(引用元:Appleサポート)
この操作を行うと、ブラウザの履歴、キャッシュ、Cookieなど、全てのデータが削除されます。
ただし、この操作は取り消せないため、重要なブックマークは事前に保存しておくことをお勧めします。
データ削除のデメリットって?
実は、Webサイトデータの削除には意外な落とし穴もあります。
便利な機能が使えなくなってしまうこともあるからです。
ログイン情報の消失
最も困るのがログイン情報の消失です。
普段よく使うSNSやECサイト、ニュースサイトなど、すべてのサイトで再度ログインが必要になります。
私の場合、数十個のサービスでパスワードの再入力が必要になり、かなり手間取りました。
使っているサービスの数にもよりますが、これは想像以上に面倒くさい作業になりかねません。
Webデータ消去してもあまり効果が感じられない場合
実は、Webサイトデータの削除だけでは効果が感じられないケースも少なくありません。
その場合は、以下のような別の要因が影響している可能性が高いので、確認してみましょう。
iOSのバージョンが古い場合の影響
実は古いiOSバージョンを使い続けていると、新しいWebサイトとの相性が悪くなることがあります。
また、古いバージョンではメモリ管理の最適化も十分ではないため、Webサイトデータを削除しても根本的な改善には至らないことがあります。
多分意味ないかなー
これよくなるしなってるときキャッシュクリア、バックブラウザ全切り、iPhone再起動でも変わらない— 揚げ (@ziiityann) December 23, 2018
最新のiOSを利用しているiPhoneと比べると処理能力にも大きな違いがあるでしょう。
セキュリティの観点からも、定期的なiOSのアップデートをお勧めします。
ストレージの空き容量が少ない状態
iPhoneは内部ストレージの空き容量が10%を下回ると、パフォーマンスに大きな影響が出ることが知られています。
この状態では、Webサイトデータを削除しても一時的な改善にしかならず、すぐに重たい動作に戻ってしまいます。
写真や動画、使っていないアプリの整理を行い、常に空き容量を確保することで、安定したパフォーマンスを維持できます。
たとえば、動画や写真はiCloudに移動するだけでも、かなりの空き容量を確保できるはずですよ。
本当に効果的な軽量化の方法
実は、iPhoneの動作を軽くするなら、Webサイトデータの削除以外にもっと効果的な方法があります。
私の検証結果から、確実に効果が出る方法をお伝えしましょう。
アプリのキャッシュクリア
TwitterやInstagramなどのSNSアプリは、実はWebサイトデータよりもはるかに多くのキャッシュを保存しています。
これらのアプリのキャッシュをクリアすることで、より大きな容量を解放できます。
アプリの再インストールが最も確実な方法ですが、またログインの手間がかかるため、面倒な場合はアプリ内の設定からキャッシュクリアを行うこともできます。
Webサイトデータの削除は一時的な効果
結論として、iPhoneでWebサイトデータの全削除をするのは一時的な効果があるものの、決して最適な解決策とは言えません。
むしろ、定期的な管理と必要なデータの選別の方がiPhoneにとって重要ではないでしょうか。
具体的には、月1回の不要データの整理、使用頻度の高いアプリのキャッシュクリア、そして必要に応じたデータ削除を組み合わせることをおすすめします。
思ったより簡単で、効果も実感できるはずですので、ぜひ、今回ご紹介した方法を試してみてください。
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