2021年に発売されたiPad Proは、iPadシリーズ初となるM1チップを搭載し、MacBookと同等の驚異的な処理性能を実現したモデルです。
12.9インチモデルではMini-LEDディスプレイも採用され、プロフェッショナルな作業にも十分応えられる高性能タブレットとして注目を集めました。
発売から3年近くが経過した今でも、その性能は最新のM2モデルと比べても遜色ないレベルを保っています。
今回は2021年モデルのiPad Proの現在の実力と、中古購入時の注意点について詳しく解説していきます。
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iPad Pro(2021)の革新的な基本性能
2021年モデルの最大の特徴は、Apple社が設計したM1チップの搭載です。
iPad pro 12.9インチ、2018のから2021のに買い替えたけどM1チップすげぇわ
— たんたん (@VD4i8tantan) June 18, 2024
このチップは、8コアCPUと8コアGPU、16コアNeural Engineを備えています。
ベンチマークスコアではGeekbench 5でシングルコアが約1700点、マルチコアで約7200点という驚異的な数値を記録します。
実際の使用感でも、これまでのiPadシリーズとは一線を画す処理性能を実感できます。
例えば、4K動画の編集や3Dモデリング、大規模なイラスト制作など、従来のタブレットでは難しかった作業もスムーズにこなすことができるんですよ。
画面性能と視聴体験
特に12.9インチモデルに搭載されたLiquid Retina XDRディスプレイは圧巻の映像美を見せてくれます。
HDR動画の視聴時には1600nitsの輝度を維持できます。
ProMotion技術による120Hzの滑らかな動きも健在で、スクロールやアニメーションの表示は極めて滑らかです。
また、True Toneによる自動色調整機能も搭載され、周囲の環境光に応じて最適な色味に調整してくれます。
長期使用における性能の持続性
非常に高性能なM1チップは、現行のM2モデルと比較しても性能は僅かな差しかありません。
M1は、Appleの画期的なMac用SoCです。このようなチップは今まで存在しませんでした。このチップは、10年以上にわたってiPhone、iPad、Apple Watchのために業界最高レベルのチップを設計してきた経験をもとに作られています。
(引用元:Appleプレスリリース)
実際の使用では、ほとんどのユーザーがその差を体感することは難しいでしょう。
私も実際に使用していますが、発売から3年近く経った今でも、動作の快適さは全く衰えていないと感じています。
メモリも8GBまたは16GBと潤沢に搭載されており、多くのアプリを同時に起動しても安定した動作を維持できます。
ストレージは128GB、256GB、512GB、1TB、2TBから選択可能で、大容量のデータを扱う場合でも余裕を持って使用できます。
ソフトウェアサポートの将来性
M1チップ搭載モデルは、今後も長期的なソフトウェアサポートが期待できます。
2021年にリリースされてから3年ほどが経過していますが、現在のiPadOS 18はもちろんのこと、今後3~5年ほどはOSアップデートが提供されると予想されます。
そのため、新しいアプリや機能への対応も継続的に期待できます。
セキュリティアップデートについては、OSアップデート終了後も2年程度は提供される可能性が高いため、まだまだ現役で使い続けられるはずです。
バッテリー性能と経年変化
iPad Pro(2021)のバッテリー持続時間は、公称で最大10時間のビデオ再生を実現しています。
M1チップの優れた電力効率により、高負荷な作業でも安定した駆動時間を確保できるのが特徴です。
ただし、中古品を購入する際は、使用期間に応じたバッテリーの劣化状態を必ずチェックする必要があります。
私の経験では、2年使用した個体でもバッテリーの最大容量は90%以上を維持していることが多く、M1チップの省電力性能の高さを実感できます。
バッテリー状態の確認方法とメンテナンス
設定アプリの「バッテリー」から「バッテリーの状態と充電」で最大容量を確認できます。
中古品購入時は、この数値が85~90%以上あることが望ましいですね。
充電サイクル回数も重要な指標となり、500回未満であれば比較的健全な状態と言えます。
バッテリーの劣化が進んだときは、Apple正規サービスプロバイダで交換する場合、費用は2〜3万円程度となります。
中古購入時の重要チェックポイント
中古のiPad Pro(2021)を購入する際は、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。
特に大画面の12.9インチモデルは、ディスプレイの状態確認が極めて重要です。
iPad Pro 12.9” (2021)、M1チップだけどマイクロLEDバックライト液晶の出来が良すぎて最高なんよね。ディスプレイの画質にクソうるさいおれもニンマリのレベル。頼むから壊れないでくれ。 pic.twitter.com/qSkf7uWCHd
— キイロ (@Kiiroi_otoko) June 11, 2023
実機の確認ができる場合は、暗い画面でのバックライトの均一性や、明るい画面での色むらがないかをしっかりとチェックしましょう。
外観のチェックポイント
画面の状態は、様々な明るさと角度で確認することをお勧めします。
ディスプレイは、特に暗い画面での光のにじみがないかを確認することが重要です。
本体の四隅や側面に傷や凹みがないかも入念にチェックが必要で、特にポート周辺の状態は慎重に確認しましょう。
Magic Keyboardを利用予定の方は、接続部分の状態もチェックできると良いですね。
機能面のチェックポイント
Face IDの状態も、可能であればスペック表などで確認しておきたいところです。
また、センターステージ機能を使用する超広角フロントカメラや、スピーカーの再生機能についても、可能であれば確認することが望ましいです。
外部ディスプレイ出力やデータ転送に関わるポート部分は破損しやすいため、可能な範囲でテストすることをお勧めします。
販売店によっては、品質のランク評価や製品状態の詳細を公開しているので、参考にしてみるのも良いでしょう。
適正価格の目安と購入のベストタイミング
2024年現在、中古のiPad Pro(2021)の相場は、11インチモデルで8〜10万円、12.9インチモデルで8〜12万円程度となっています。
ストレージ容量やメモリ容量によっても価格は大きく変動します。
中古品は新型iPadの発売時期に合わせて在庫が潤沢になりやすいため、この時期に購入するのがおすすめですよ
また、3月頃の年度末や8月の新学期前も、出品数が増えて価格が下がりやすい傾向にあります。
モデル別の価格比較
ストレージ容量による価格差は、128GBと256GBモデルで1〜2万円程度あります。
メモリ16GBモデルは8GBモデルと比べて2万円程度、高値となっています。
保証期間が残っている製品は1〜2万円程度の上乗せ価格になることもあります。
2021年M1モデルは長期使用に適した高性能機種
iPad Pro(2021)は、M1チップによる圧倒的な性能という優れた特徴を備えており、2024年現在でも最新モデルと遜色のない実力を持っています。
ソフトウェアサポートも今後数年にわたり継続される見込みで、長期的な使用にぴったりの選択肢と言えます。
中古市場では7〜11万円程度で購入可能で、新品価格と比較すると十分にお買い得です。
ただし、ディスプレイの状態やバッテリーの劣化状況など、2021年モデル特有のチェックポイントがあることに注意が必要です。
可能であれば購入時に実機での動作確認を行い、信頼できる販売店を選ぶことをお勧めします。
また、将来の使用シーンを想定して、メモリやストレージ容量を選択することで、より長期的に使える機種を選べるはずですよ。
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