iPadの中でもコンパクトな7.9インチサイズが特徴のiPad mini。
2014年に発売された第3世代は、現在では格安で入手できる中古機種です。
発売から10年近く経過した今、その実力はどの程度なのでしょうか。
本記事では、iPad mini第3世代の現在の使用可能性や性能、中古購入時の注意点について解説します。
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OSサポート期間と現状
10年近く前の機種となるiPad mini第3世代ですが、OSのサポート状況について詳しく見ていきましょう。
基本的にかなり用途が限られることが前提ですが、使い方次第では、現在でも活用できる可能性があります。
最終対応OS
iPad mini第3世代の最終対応OSはiOS 12となっています。
重要なセキュリティアップデートは配信されているものの、正直に言って使い勝手は良くないと言わざるを得ません。
仕事で使えるかもと思って死んだと思ったipadmini3起動させたら普通に使えた、アップル製品強いぜ
— ぽっぽ (@popo_catfood) February 14, 2024
iOS 12は基本的な機能を備えており、一般的なブラウジングなどには対応しています。
アプリのサポート状況には制限がありますが、検索などのライトな用途なら十分です。
セキュリティ対策の現状
Appleは重要なセキュリティ脆弱性が発見された場合、iOS 12向けにも更新を提供しています。
2023年に配信されたiOS 12.5.7は、WebKitの重要な脆弱性に対する修正を含んでいました。
セキュリティ意識の高いAppleらしい対応と言えるでしょう。
長期的なセキュリティサポートは高く評価できる点です。
しかし、iPadmini3はすでにサポート期間から外れているため、かなり深刻な脆弱性でなければこのような更新は今後考えにくいでしょう。
性能の詳細分析
A7チップを搭載するiPad mini第3世代の性能について、具体的な数値とともに解説していきます。
10年前のチップとはいえ、軽めの用途なら現役で使える可能性がありますよ。
プロセッサ性能
A7チップは64ビットアーキテクチャを採用した2コアCPUを搭載しています。
Geekbench 5でシングルコア約300点程度と、現代のアプリは動作が重くなる傾向にあります。
ただし、アプリについてはそもそもOSのバージョン自体が動作対象外である可能性も高いでしょう。
ねこあつめ2、懐かしいなと思ってやろうとしたが、グッズを選ぶと強制終了になってしまい、動かせないのであった。iPadmini3では無理か⋯。
— yo (@Xyo) October 20, 2024
ブラウジングや電子書籍リーダーとしては十分な性能です。
アプリの起動には3秒程度かかることがありますが、一応実用的な範囲内といえるでしょう。
メモリとストレージ特性
1GBのRAMと16GB/64GB/128GBのストレージバリエーションを持つ本機種は、基本的なマルチタスクに対応しています。
ブラウザのタブは2-3個程度なら問題なく切り替えられます。
ストレージの読み書き速度は今となっては控えめですが、用途を限定すれば十分使用可能な水準です。
実際の使用感と用途別の評価
実際の使用シーンごとに、iPad mini第3世代の現在の実力を詳しく解説していきましょう。
10年前の機種とはいえ、用途を選べばまだまだ使える場面があるかもしれません。
動画視聴での使用感
7.9インチRetinaディスプレイは326ppiの高解像度を持ち、理論上は現在でも十分に美しい映像を楽しめます。
しかし、YouTubeアプリの最新バージョンはすでに動作対象外となっています。
NetflixやAmazon Primeなどのストリーミングサービスも、専用アプリの対応が終了しているためブラウザでの視聴が必要となります。
標準的な動画再生なら十分に実用的な画質を維持していますが、サポート的な面で利用環境が整っていません。
読書端末としての活用
電子書籍リーダーとしての性能は現役で十分です。
PDFの表示も快適で、A4サイズの文書も十分な視認性を確保できます。
バッテリー消費も控えめで、読書専用機として使用すれば1日中持続します。
ただしKindleアプリはiPadOS 15.0以降が必要ですので、旧バージョンでなければうまく動作しない点には注意が必要です。
Webブラウジングの実力
Safariでの基本的なWebブラウジングは現在でも可能です。
素材が豊富な一般的なニュースサイトの表示には数秒程度かかることもあります。
画像の多いサイトは読み込みに時間がかかるため、テキスト中心のサイト閲覧がお勧めです。
JavaScriptを多用する最新のWebサービスには、対応が難しい場合があります。
バッテリーの現状
経年劣化の影響を受けやすいバッテリーについて、詳しく解説していきます。
バッテリー持続時間の実態
新品時には長い持続時間を誇った本体も、現在では使用状況によって大きく変化しているはずです。
イオシスで買ったBランクのipadmini3は、バッテリー診断してもらったら92%だった
裏面に気にならないキズ一つのみでピカピカ新品みたいだった
Cランクでも良かったのかもとふと思う#ipadmini3— こま (@gdm5kWF5SHEPDZI) June 17, 2024
現在購入するならば中古iPadになるでしょうが、バッテリー交換を行っていない場合は著しく劣化している可能性があるでしょう。
そもそものバッテリー容量が劣化している場合は、持ち運びしたい場合、モバイルバッテリーの携帯を検討する必要があります。
中古購入時の確認ポイント
実際に中古でiPad mini第3世代を購入する際の注意点について、詳しく解説します。
本体の状態確認
画面の状態は特に入念なチェックが必要です。
タッチパネルの反応遅延やムラがないかを確認しましょう。
物理ホームボタンの動作やTouch IDの認識精度も重要なポイントです。
バッテリーの膨張による本体の歪みがないかも、平らな場所に置いて確認すべきでしょう。
画面端の浮きは要注意です。
充電に関する注意点
オーディオおよびインターネットの連続再生時間は10時間とされており、これは当時としては標準的な時間でした。
しかし、中古である以上バッテリーの劣化が懸念されるため、この通りの持続時間は考えにくいでしょう。
充電端子の経年劣化も考えられるため、充電時は純正ケーブルの使用をお勧めします。
バッテリーの膨張には特に注意が必要で、購入前の確認が重要です。
必須機能の動作確認
可能であれば、Wi-FiとBluetoothの接続は必ず確認しておきたいところです。
かなり前の機種ですから、接続が不安定になっている可能性もありますので、販売店に確認しておくことをおすすめします。
充電端子の状態も入念にチェックが必要で、充電時の発熱などにも注意が必要です。
経年劣化によるジャンク品が多く出回っている可能性がありますから、購入先は慎重に吟味してください。
iPad mini第3世代は買い替えどき
iPad mini第3世代は、2024年時点では基本的に買い替えをお勧めする時期に来ています。
しかし、読書専用機や電子辞書代わりとして割り切って使用する場合は、価格を考えれば十分な選択肢となり得ます。
特に、子供用の学習端末や電子書籍リーダーとして使用する場合は、コストパフォーマンスの高い選択となるでしょう。
ただし、多くのアプリが動作対象外であることからも、購入前にはしっかりと用途を明確にしておくことをおすすめします。
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