スマートフォンのワイヤレス充電は、ケーブルを差し込む手間がなく便利な機能です。
しかし、「ケースを付けたままでも充電できるのかな?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、多くの場合はケースを付けたままでも充電可能です。
ただし、ケースの素材や厚さによって充電効率が変わることがあります。
今回の記事では、ケース装着時のワイヤレス充電について、詳しく解説していきます。
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Contents
ワイヤレス充電の基本的な仕組み
スマートフォンのワイヤレス充電がどのような仕組みで動作しているのか、まずは基本的な部分から理解を深めていきましょう。
この仕組みを知ることで、ケースが充電に与える影響についても理解が深まるはずです。
電磁誘導の原理
ワイヤレス充電は電磁誘導という物理現象を利用しています。
充電パッドのコイルに電流を流すことで磁界が発生し、その磁界がスマートフォン内部のコイルに電流を誘導する仕組みとなっています。
この技術はQi(チー)規格として標準化されており、最大15Wまでの急速充電に対応している機種もあります。
充電効率は一般的に80%程度といわれており、有線充電と比べると多少劣ります。
ケースの素材による影響
ワイヤレス充電の効率は、使用しているケースの素材によって大きく変わってきます。
次は、素材ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。
プラスチック製ケースの特性
一般的なプラスチック製ケースは、ワイヤレス充電にほとんど影響を与えません。
新しいスマホケース、部屋のデザインに合ってるのも最高だが、スマホリング付いてるのにケースと一体でワイヤレス充電できるの快適過ぎる。 pic.twitter.com/xVz9W51dNl
— トド部長@IT業界の海獣 (@thinkingtodo) July 17, 2024
TPU(熱可塑性ポリウレタン)やポリカーボネートなどの標準的な素材であれば、3mm程度の厚さまでは問題なく充電することが可能です。
耐衝撃性の高いケースでも、二重構造になっていない限りは充電効率への影響は最小限に抑えられています。
プラスチック製ケースの場合、充電時の発熱も通常の範囲内に収まる傾向があります。
注意が必要なケースの特徴
ワイヤレス充電に影響を与える可能性が高いケースについて、詳しく解説していきます。
これらの知識があれば、ケース選びの際の参考にもなるはずですので、使用例を交えながら見ていきましょう。
金属素材の影響度
金属製ケースは、ワイヤレス充電の最大の障害となる可能性があります。
アルミニウムやステンレスなどの金属は電磁波を遮断するため、充電効率が大幅に低下したり、最悪の場合は充電が全く行えなくなることがあります。
ケースのフレーム部分だけが金属の場合でも、コイルの位置によっては充電に影響が出る可能性があります。
また、金属パーツが発熱する可能性もあるため、純金属製のケースでのワイヤレス充電はおすすめできません。
機種別の対応状況
スマートフォンの機種によって、ワイヤレス充電の性能や対応状況は異なります。
最新の技術と実際の使用状況をベースに、詳しく見ていきましょう。
iPhoneシリーズの特徴
iPhone 8以降のモデルはすべてQi規格のワイヤレス充電に対応しています。
特にiPhone 12以降では、MagSafe対応により最大15Wの高速充電が可能です。
MagSafe対応ケースを使用した場合、磁石によって正確な位置に固定されるため、より充電効率が安定します。
Androidスマホの特徴
Androidスマートフォンのワイヤレス充電対応は機種によって異なりますが、たとえばGalaxyシリーズの一部モデルでは最大15Wの高速充電に対応しています。
また、Google Pixel 8シリーズでは、独自の高速充電技術により最大23Wまでの充電が可能です。
Google Pixel スマホの一部機種は、ワイヤレス充電の仕組みを応用した「バッテリー シェア」機能も搭載しています。これは、スマホ本体が充電器の役割を果たし、他のスマホへバッテリーを分けられる機能です。
(引用元:グーグルストア)
さらに、多くの機種で「リバースワイヤレス充電」機能を搭載しており、他のデバイスへの給電も可能となっているのが特徴です。
実用的な使用のコツ
ケースを付けたままでもスムーズにワイヤレス充電を行うためには、いくつかのコツがあります。
どのような点に気を付ければよいか、日常シーンを想定しながら、具体的なアドバイスをご紹介します。
充電位置の調整方法
充電効率を最大限に高めるためには、スマートフォンの内部コイルと充電パッドのコイルの位置を合わせることが重要です。
多くの機種では、背面中央付近にコイルが配置されています。
充電開始時に少しずつ位置を動かしながら、充電インジケータが反応する最適な位置を探してみましょう。
自動で位置調整できるMagSafe規格を用いるのも便利です。
温度管理の重要性
ワイヤレス充電中は若干の発熱が発生するため、ケース装着時は特に温度管理に注意が必要です。
充電パッドの周囲の温度が35度を超えると充電速度が低下することがあります。
エアコンの直風や直射日光を避け、風通しの良い場所で充電を行うことをお勧めします。
また、厚手のケースを使用している場合は、熱がこもりやすいため、充電中の温度上昇に特に注意を払う必要があります。
ケース選びのポイント
ワイヤレス充電を快適に使用するためには、ケース選びの段階から充電効率を考慮することが重要です。
メーカー純正ケースや、ワイヤレス充電対応を明記している製品を選択することがお勧めです。
特に最近のケースでは、「Qi認証取得」や「ワイヤレス充電対応」といった表記が増えてきており、これらの製品であれば安心して使用できます。
仕事中はスマホスタンド使ってたけどワイヤレス充電そこまで高くないの知って買ってみた
とっても快適なんだけどスマホケース頑丈なの使ってるので毎回ケースから外す必要がある結構スマホ落とすのでワイヤレス充電対応で頑丈なケース探すか
— まくわうり (@makuwaurix) January 12, 2023
また、ケースの総厚が3~4mm以下の製品を選ぶことで、充電効率の低下を最小限に抑えることができるでしょう。
効率的な充電スケジュール
ワイヤレス充電は有線充電と比べてやや充電速度が遅いため、効率的な充電スケジュールを立てることが重要です。
一般的な5W充電の場合、0%から100%まで充電するのに数時間かかることを想定しておく必要があります。
就寝時など、長時間充電が可能な時間帯を活用することをお勧めします。
また、急速充電対応の充電パッドを使用する場合でも、ケース装着時は標準の充電速度になることがあるため、時間に余裕を持って充電したほうが賢明です。
快適なワイヤレス充電のために
ワイヤレス充電は、多くの場合ケースを装着したままでも問題なく使用できます。
一般的なプラスチック製ケースであれば、充電効率への影響は最小限です。
ただし、金属製ケースや極端に厚いケースでは注意が必要です。
充電位置の調整や温度管理に気を配ることで、より効率的な充電が可能になります。
また、MagSafe対応機種では、専用ケースを使用することでより安定した充電環境を実現できます。
快適なワイヤレス充電のために、ぜひ本記事の内容を活用してみてください。
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