「iPhone SE」はiPhoneの中で最も手頃な価格のモデルとして知られていますが、なぜ今もホームボタンが付いているのでしょうか。
この疑問について、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説を行っています。
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「iPhone SE」にはホームボタンがなぜ残っているのか?
「iPhone SE」は2021年に、Appleのフラッグシップモデル「iPhone 13 Pro Max」を上回る販売台数を記録し、ベストセラースマートフォンの1つとなりました。
iPhone SEは、他の現在販売されているiPhoneと比べるとデザインが異なります。
SE以外の機種にはノッチがあり、ホームボタンがありません。AppleがSEだけにホームボタンを付けている理由は、コストを削減するためです。
ホームボタンは2007年に発売された初代iPhoneから搭載されており、何度か変更されています。
2013年に発売された「iPhone 5s」では、ホームボタンに「Touch ID」が内蔵され、指紋をスキャンしてタップするだけでロックを解除できるようになりました。
このとき、ボタンの四角いアイコンはなくなり、わずかにへこんでいたボタンが完全にフラットになりました。
さらに、2016年に発売された「iPhone 7」では、ソリッドステートホームボタンにアップグレードされ、押したときに物理的なカチッという音がしなくなりました。
代わりに、バイブレーターの振動でクリックした感覚が得られるように変更されました。
この変更により、ボタンの耐久性が向上し、振動の強さもカスタマイズできるようになりました。
Appleが行ったコスト削減方法はなぜ効果的なのか
「iPhone SE」のホームボタンは、発売から9年後の今でも使われています。
その理由は、「ノッチ」や「Face ID」を搭載してスワイプで操作するiPhoneを作るよりも、ホームボタンを使う方がコストを削減できるからです。
また、「iPhone SE」は製造コストを抑えるために、5年前に発売された「iPhone 8」と同じデザインを使っています。
「iPhone 8」の部品は年々古くなって安くなり、組み立てラインもすでに稼働しています。
そのため、Appleは2017年に699ドル(約9万円)だった価格を、2020年には399ドル(約5万円)に下げて販売しても利益を上げることができています。
これにより、「iPhone SE」の製造は十分なコスト削減が実現できています。
ユーザーの中には、「iPhone SE」のホームボタンを気に入っている人もいて、他のモデルにはないメリットだと感じる人もいます。
しかし、実際にはAppleはiPhoneの最安値モデルで利益率を高く保つために古い部品を再利用しているのです。
ただし、最新の「iPhone SE」第3世代には、「iPhone 13」と同じ「A15 チップ」が搭載されており、性能が大幅に向上しています。
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