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iPhoneのバッテリー最大容量が80%と表示されていても大丈夫?

iPhoneの設定画面でバッテリーの最大容量を確認したところ、80%と表示されて不安になった経験はありませんか?

実は、この数値は決して珍しいものではなく、80%程度で使い続けている人もいます。

しかしAppleによると、iPhoneのバッテリーは500回の充放電で最大容量が80%程度まで低下するとされているので、そろそろ変えどきかもしれません。

そこで今回は、このバッテリー80%という数値の意味と、本当に交換が必要なのかについて、詳しく解説していきます。


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バッテリー最大容量の正しい理解

まずは、このバッテリー最大容量という数値が、実際には何を意味しているのか理解することが大切です。

意外かもしれませんが、この数値は単純な性能の指標ではないんです。

最大容量の計算方法

iPhoneのバッテリー最大容量は、出荷時の容量を100%として、現在のバッテリーがどれだけの容量を保持できているかを示す値です。

例えば、iPhone 13の場合、出荷時のバッテリー容量は3,227mAhですが、最大容量が80%になると実質的な容量は約2,582mAhとなります。

ただし、この数値は理論値であり、実際の使用可能時間とは必ずしも比例しないことを覚えておく必要があります。

劣化の自然な進行過程

バッテリーの劣化は、全てのリチウムイオンバッテリーに共通する自然な現象です。

すべてのリチャージャブルバッテリーは耐用年数に限りがあり、最終的にバッテリーサービスやリサイクルが必要になる場合があります。バッテリーの耐用年数は、デバイスの使い方や、あなたがデバイスのために選ぶ設定によって異なります。

(引用元:Apple

たとえば新品のiPhoneを1年間使用した場合、通常の使用で90%前後まで低下するのは一般的な傾向となっています。

一般的に2年目以降は劣化のペースが緩やかになり、多くの場合、2年使用後で80%から85%程度の最大容量を維持しています。

実際の使用への影響を検証

バッテリー最大容量が80%になったからといって、すぐにiPhoneが使えなくなるわけではありません。

実際の影響について、具体的な数値で見ていきましょう。

1日の使用時間への影響

最大容量が100%の状態では、iPhone 13シリーズで約19時間の動画再生が可能です。

これを元にすれば80%になった場合でも、約15時間程度の動画再生が可能となっています。

通常の使用であれば、1日の使用時間に大きな支障が出ることは少ないでしょう。

ただし、カメラやゲームなど、バッテリーを多く消費する機能を頻繁に使用する場合は、充電の機会を増やす必要が出てくるかもしれません。

性能制限との関係

iPhoneには、バッテリーの状態に応じて処理性能を自動的に調整する機能が搭載されています。

最大容量が80%を下回ると、この制限が働く可能性が高くなります。

具体的には、アプリの起動時間が通常より0.5秒から1秒程度遅くなったり、カメラアプリの起動に時間がかかったりする場合があるかも、ということです。

ただし、メールやWeb閲覧など、軽めの機能には大きな影響は出ないのが普通です。

バッテリー交換の判断基準

バッテリーの最大容量が80%を下回った場合、交換を検討するタイミングではありますが、必ずしも即座に交換が必要というわけではありません。

実際の使用感や生活スタイルに合わせて、総合的に判断することが大切です。

それでは、具体的な判断基準を見ていきましょう。

交換を検討すべき症状

突然の電源オフや、残量表示が急激に低下する現象が発生する場合は要注意です。

また、充電開始から100%まで3時間以上かかるようになった場合や、満充電後の使用可能時間が極端に短くなった場合は、交換を検討する必要があります。

他にも、使用中にまだ40%以上の残量があるにもかかわらず、突然シャットダウンする場合は、バッテリーの劣化が進行している可能性が高いです。

使用環境からの判断

通勤や外出が多く、常に充電器を持ち歩くことが難しい環境では、80%を下回った時点での交換をお勧めします。

反対に、デスクワークが中心で充電環境が整っている場合は、70%程度まで様子を見ても問題ありません。

最近は、モバイルバッテリーの性能も向上しているので、外出先での充電も以前より容易になっているんですよ。

バッテリー寿命を延ばす使用方法

バッテリーの劣化は避けられませんが、適切な使用方法によって劣化のスピードを抑えることは可能です。

私も実践している方法をご紹介します。

充電のベストな量とは

充電は20%から80%の間を維持することが理想的です。

リチウムイオンバッテリーは、完全放電や100%までの満充電を繰り返すと劣化が加速します。

また、純正の充電器やMFi認証を受けた充電器を使用することで、急速充電による負荷を適切にコントロールできます。

最近のiPhoneには、学習型の最適化充電機能が搭載されているので、これを活用することをお勧めします。

温度管理の重要性

バッテリーは高温に非常に弱い特性があります。

35度以上の環境下での使用や充電は避け、直射日光の当たる場所に放置しないよう注意が必要です。

車内での充電も要注意で、エアコンの吹き出し口付近に設置するなど、温度管理に気を配ることが大切です。

私の経験では、夏場のバッテリー劣化は冬場の約1.5倍のスピードで進行する傾向にあります。

バッテリー交換の選択肢と費用

バッテリー交換を決意した場合、いくつかの選択肢があります。

予算と安全性のバランスを考えながら、最適な方法を選びましょう。

Apple正規サービスの利用

Apple直営店やApple正規サービスプロバイダでの交換が最も安全です。

iPhone 13シリーズの場合、交換費用は税込で約14,500円となっています。

作業時間は通常1時間から2時間程度です。

また、交換後は90日間の保証が付くため、万が一の際も安心ですね。

最近は予約なしでも対応してくれる店舗が増えているんですよ。

修理店の選択肢

一方、iPhone13を修理店でバッテリー交換する場合は、料金が6,000円から8,000円程度と比較的安価です。

ただし、店舗選びは慎重に行う必要があります。

修理実績が豊富で、正規品のバッテリーを使用している店舗を選ぶことをお勧めします。

バッテリー交換の決断と今後の対策

バッテリー最大容量が80%を下回っても、即座にiPhoneの使用に支障が出るわけではありません。

実際の使用感や生活スタイル、予算に応じて交換のタイミングを決めることが賢明です。

日々の充電習慣を見直し、適切な温度管理を心がけることで、バッテリーの寿命を延ばすことも可能です。

交換が必要になった場合は、安全性を重視してApple正規サービスの利用をお勧めしますが、予算に応じて信頼できる修理専門店を選ぶこともできます。

バッテリーは消耗品であり、劣化は避けられませんが、適切な管理と交換時期の見極めによって、iPhoneを快適に使い続けることができるはずですよ。

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